身から離して他人に使用されてしまうのを防ぐのに有効そうなロック機能は「まとめて自動ロック」しかないなと思い、ちょっとだけ試してみた。
結果を先に書くと、これは使えないなという風に結論付けた。
ダイレクトメールに邪魔されない工夫の背景
日常このケータイには、ケータイ向けやパソコン向けのダイレクトメールが届く。 仕事中だってダイレクトメールは容赦しない。 特に週末に向けて木曜日から金曜日はうるさいなと思えるほど届く。
ダイレクトメールが着信するたびに着信音を鳴らしては職場の皆さんに申し訳ないし、そもそも私の仕事がそのつどとまってしまうのがいけないので、それなりに対策してある。
ダイレクトメールの送信元のアドレスを電話帳に登録してあり、読み仮名を「゛」だけにして日常電話帳を使うときに検索対象にしないように工夫し、そのアドレスを「ダイレクトメール」というグループに分け、そのグループへの着信は着信音「サイレント」にしている。 こうすることで、思考を妨げることなくダイレクトメールはたまるようになるわけだ。
まとめて自動ロックが有効な場合の振る舞い
そんな設定の中、まとめて自動ロックをオンにしてみた。
しばらくするとメールが着信した。 開けてみると、ダイレクトメールである。 普段着信音を鳴らさない設定にしてあるのに、なぜか普通のメールのように着信音がなってしまったのである。
理由はこういうことらしい。
まとめて自動ロックに含む「機能別ロック」は、表示や編集や操作をできなくするロックである。 そこに含まれる電話帳は、ロックされると先ほどのダイレクトメール着信対策の要である電話帳やグループ設定へのアクセスが拒否され、それらの設定が無視されてしまう。 ダイレクトメールも普通のメールと同じく扱われて、着信ランプが転倒し、着信音も普通になってしまうということらしい。
ドコモ側に問い合わせしたところ、そういう仕様だとの回答も得てある。
まとめて自動ロックでも有効なダイレクトメール対策は何か
ドコモ側から得た回答によると、こうなる。(一部アレンジ。)
《「まとめて簡単ロック」をかけたままで、「グループ振り分け」と「電話帳登録なし振り分け」以外で振り分け条件を指定すれば、メールの振り分けは可能。但し、着信音に対する設定は無視されるのに変わりはない。》
もうひとつの回答は、要するにまとめて自動ロックを使わないという選択肢だった。
グループ振り分け以外で設定しようとすると、題名の一部やアドレスの一部による振り分けになるのだが、それだってひとつのフォルダに10件までしか登録できない。 ダイレクトメール用フォルダをたくさん作って、それぞれに送信元アドレスを10ずつ登録していくのは面倒である。
それに、この設定をしたところで、着信音は通常通りなるわけなので、本末転倒なところ。
ロックとは、全拒否ではない
私の希望としては、人間様の操作によって表示や編集や機能の利用を制限するためのロックであって、なにも内部の機能が横に連携するための利用を制限したいわけじゃない。 ロックがかかっていようがメールの着信は通常時と同様に処理してほしいわけで、「何を寝言を言っているんだ」という心境である。
それとも、私の主張はメーカーにとっては「無理難題」なのだろうか。 そういう風に機能を作れるように必要な容量を確保してソフトを作ればいいだろうに。
(半端な)機能の多さでケータイを買いたいわけじゃない。 「こうあるべき」という機能が実現していて、かつ機能の多さを評価したいところなんだが。
ほっとけば自動でロックがかかり、他人にいたずらされないケータイであってほしい。 しかも、ダイレクトメールの類をランプ点灯なし、着信音なし、バイブレータなしで受信したい。 そんなに難しいことなのだろうか。