8.x系と大幅に変わってしまった。 ぜんぜん違うソフトに思えるくらい。
ほとんどのオペレーションをスクリーンタッチやドラッグでまかなうようにインターフェース一新。 個人的には、D-pad周辺のボタンで大概のことを済ませたいと考える親指族(?!)なので、このインターフェースはなかなか受け入れがたい。 スタイラスが必須だし、タップしないといけない場面が多々あるのがつらい。
パスワード管理機能が盛り込まれ、たとえばmixiへのログインも最初からメールアドレスとパスワードを初期入力してくれたりする。 モバイル向けブラウザにこそ、パスワード管理が必要ですよ。 いい加減NetFront BrowserやibisBrowserDXあたりも実装してくれませんか。
設定画面など基本的に英語表記だが、特に何もしなくても日本語ページを表示できる。 但し、全角英数字のカーニング処理が甘く、気持ち悪い並びをすることがあるのが残念。 ClearTypeかなんかできれいな文字表示なだけに惜しい。
設定画面にて自動でフル画面表示になるように設定しておくと、豆粒みたいな文字でページの全体を表示してくれるのは面白い。 見たい箇所をダブルタップすることで100％表示に切り替わるようだ。 長タップ（くるりとタッチしたところに輪っかのようなインジケータを表示する操作）メニューでズーム倍率を変えることができるのだけど、ズーム倍率の刻みがやや細かくて、レンダリングにかかる時間も少々長いことからズーム倍率変更はストレスを感じる。
ネットワーク的に、EMnetを標準の接続にしているとプロキシサーバからエラーメッセージを吐かれてろくにどのサイトも見られない。 embを標準の接続にしているときは、何も問題ない。 Opera Mobileの設定画面にネットワーク周りの項目がないため、プロキシサーバがらみの設定はＯＳが持つ情報を参照しているようなのだが、何らかの理由でEMnetではだめなようだ。
内野研究所のemDialを使って臨時にembで接続するようにWkTASKに登録したけど、標準をEMnetにしているとプロキシサーバ情報を使ってしまうようで、だめなようだ。 Opera Mobileを評価するときは面倒だが標準をembにしよう。
総じて、まだibisBrowserDXの方がいいかなって思う。 ページ表示しだすまで待たされる時間が長いibisBrowserDXではあるものの、スクロール表示の軽快さとそこそこ正しいCSS解釈とソフトキーなどの操作にしっかり対応していることでわかりやすく使いやすいと思えるからね。 これにパスワード管理機能がついたら磐石なのだが。
EMONSTER S11HTに、Opera Mobile 9.51 Beta 1を入れてみる。
