m6u's blog

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iPhone7シリーズでハイレゾ音源にも対応する、ヘッドフォンで手軽に安くいい音を聴くためのおすすめ機材

 ヘッドフォン端子がなくなったiPhoneのために、出先でも簡単にハイレゾ音源を聞ける簡単な仕組みがほしいな、と考えて、こういう構成になりました。

ヘッドフォンアンプ兼DAC→エンコア:ENCORE mDSD

ENCORE mDSD (Black)

ENCORE mDSD (Black)

 Encore mDSDはDSD 256とPCM 32bit/192kHz入力に対応するUSB-DACです。 調査時点で価格は11,800円です。
 USBメモリスティックの類と比べて中身が詰まっているかのようなズシッとした重さがあります。 金属筐体で放熱性を考慮してあるのでしょうか。
 添付のメモにもありましたが、mDSDに先にヘッドフォンを接続してから、USBカメラアダプタを介してiPhoneにつなぎます。 程なくパイロットランプが赤く点灯して、音がヘッドフォンから流れてくるはずです。
 最初、音が聞こえないと困るかもしれませんが、まずiPhone側での音声出力を最大にします。 そうするとヘッドフォンからかすかに音が聞こえてくるはずです。 続けてmDSDの側面にあるボリュームボタンで音量を上げます。 音量の上がり幅が小さいので細かい音量調整もできて良いです。

ハイレゾ音源再生プレイヤーアプリ→ONKYO HF Player

 ONKYO HF Playerはハイレゾ音源再生の定番アプリです。 1,200円の「HD プレイヤーパック」を加えることでハイレゾ音源(PCM 16bit/44.1kHzを超える音源やDSD音源)を再生可能になります。 iTunesの同期設定画面にある「App」タブ内の「ファイル共有」からHDライブラリにFLACやDSFを転送する必要があります。
 HF Playerにはアップサンプリング機能があります。 44.1kHz→88.2kHzにしてくれたり、48kHz系にしてくれたりします。
 HF PlayerにはDoP(DSD over PCM)送信機能があります。 DSDデータを送信するための一つの手法です。 さらにDSDリアルタイム変換機能もあります。 音源がDSD形式であれば当然として、PCM形式であってもHF PlayerがDSDに変換してDAC側でDSDからデコードして再生してくれます。

繋いで聴いてみた感想

 mDSDはDSDデータが送られてくるとパイロットランプが青くなります。 PCM形式なら赤、DSD形式なら青です。
 mDSDなら、HF Playerが送信するあらゆる方法を全部受けとめてくれるスペックを誇ります。 相性抜群です。
 駄耳でも、スッキリとヌケの良い音がわかります。 いろいろ聴き比べてみないとうまく表現できませんが、JVC HA-FXT200LTDと組み合わせて低域も高域もまんべんなく広く漏れなく聞こえてくる感じがします。
 iPhone 7 Plusであれば、Lightning-USB3カメラアダプタも使えるのですが、前のモデルであるLightning-USBカメラアダプタでも十分動作します。 電源供給用にLightning端子を確保できるメリットはありますけど、コネクタが太くなってじゃまになってしまうため、前のモデルの方がシンプルにコンパクトに使えます。

【追記12/6】繋ぎっぱなしに注意(特に寝る前とか)

 音楽を聞き終わってイヤフォンだけ外してそのまま寝てしまったら、朝iPhoneがうんともすんとも言わず、バッテリーが干上がってしまって自動的に電源が切れてしまったようでした。
 mDSDの駆動用電力をiPhoneから絶えず吸い取る(たとえ音楽再生していようがしていなくなくても)ため、際限なく吸い取った挙句iPhoneのバッテリーが空になってしまうようです。
 使用後は必ずiPhoneから切り離して無用なバッテリー消費をしないようにする必要があります。

【追記12/20】バッテリー残量30%以上確保しよう

 USBカメラアダプタ経由でENCORE mDSDをつなぐ上で、mDSDを繋いでいる最中は充電できないことが一つ問題です。
 iPhone自身の駆動のみならず、mDSDをも駆動するためにバッテリー残量が十分ないといけなくて、先日試したら限界点は残量30%付近であるようです。 バッテリー残量30%でHF Playerが動作しなくなりました。


 バッテリー残量不足の場合は、高速に充電できるモバイルバッテリーなどでしっかり充電してあげると良いです。