m6u's blog

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薄型テレビの音が嫌いなので、ちゃんとスピーカーを設置してみたら、普通にいい音が出てこりゃ参った

薄型テレビの音が、なんとなく気持ち悪い

うちのテレビは、このブログに何度も出てきている、SONY BRAVIA KDL-32W700B(以後W700Bと略)という、32インチでフルHDの解像度を持つモデルで、独自アプリをダウンロードして映像配信サービスを楽しんだり、USB接続HDDに番組録画が出来たりするテレビです。
このW700Bの音響面について高音質を謳っていて、「Clear Audio+」「Clear Phaseテクノロジー」「S-Forceフロントサラウンド」「ボイスズーム」「ネット動画(低音質)」モード「S-Masterデジタルアンプ」「バスレフボックススピーカー」別売「ワイヤレスサブウーファー」対応、などとなっています。 すごく高性能な感じがします。
でも、実際使ってみてなんとなく音が気持ち悪かったというか、気持ちよくないというか、今ひとつハマらないという印象を持ちました。
画面の大きさが昔のテレビよりも大きくなって、それに伴ってスピーカーを画面の後ろに隠すようになっていますが、どうもこれが良くないんじゃないかと思ってます。
そのせいか、テレビの映像に今ひとつ夢中になれないというか、ゲームをやってもうまくハマれないというか。

対策方法を検討

ヘッドフォンで濃密に堪能する

直接W700Bのヘッドフォン端子にヘッドフォンを繋いで聴くだけでも割りとびっくりします。 直接テレビのスピーカーで聞くのとヘッドフォン経由で聴くのとで、聞こえる音に違いはあります。 感じる気持ち悪さはかなり減ります。
ここで少しだけマニアックさを足しこんで、W700Bに備わる「光デジタル音声出力端子(AAC/PCM/AC3)」を、DAC兼ヘッドフォンアンプに入力してヘッドホンで聴きます。 うちはTEAC UD-301です。 後継機種のUD-301-SPというのなら入手可能です。 USB接続でパソコンからハイレゾ音源再生ができるだけでなく、iPhone/iPadにLightning - USB 3カメラアダプタなどを使って接続することでiPhone/iPadからハイレゾ音源再生が出来たりもします。 デジタル同軸入力端子やデジタル光入力端子も備えているので、他のオーディオ機器と接続して高品質な音源再生ができたりします。 W700Bの音声をUD-301に入力するとPCM 48kbpsのランプが点灯して音が出ます。 UD-301内でアップスキャン・アップサンプリング処理してさらに鋭さを増しつつ、XLR端子でのバランス出力を使ってヘッドフォンにバランス入力させたりも出来ます。 ホント、UD-301は「できる子」です。
そこまでやってしまうと、ちょっとやりすぎというか大げさ感が出てしまいます。 マニアックに没入したいときはたしかに良いのですが、やっぱりヘッドフォンの装着は煩わしく好きな体勢を取りづらいため、疲れてしまいます。

流行りの、サウンドバー(シアターバー)にすることもできる

例えばソニーなら、サウンドバー/ホームシアターシステムを提案していて、テレビの前に設置するバータイプならもしかしたらいい音になるかもしれません。
サウンドバーには他のメーカーのも俯瞰して、単体で済ませるタイプは比較的安価で、本格的な音を求めるならウーファーユニットと組み合わせるタイプを勧められます。 テレビの入力だけでなく、Bluetooth機能でスマホやタブレットの音声も入力できるタイプもあります。
【価格.com】サウンドバー(シアターバー)」とか見ていると、2万円を切るモデルがあったりして、割りと細長く見える筐体からどんな音が出るのか心配になります。
近所の家電量販店でいくつかサウンドバーを試聴してみたけど感想としては「こういう音を出すのにこんなにお金がかかるの?」ということでしょうか。 サウンドバーってね、無駄なくらいに低域の強調があって、高域も刺さる手前くらいに良く聴こえて、総じて聴き映え(?)はするのですが、誇張が過ぎるとかえって気持ち悪くならないでしょうか。 それをマイルドに調整するのもどうなのかねぇって。

安価にスピーカーとアンプを入れることにした

前置きが長くなりましたが、テレビ用にパッシブスピーカーを入れようと考えました。 素性の良いシンプルな構成のパッシブスピーカーでなるべく安いモデルを選び、ハイレゾとかとんがってないふつうのアンプを入れたら、そこそこ鳴るだろうと。
Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: ブックシェルフスピーカーあたりを見ながら考えます。
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8千円台からパッシブのブックシェルフスピーカーが売っているなんてすごいなぁと気分が盛り上がりまして。
でもアンプがないと鳴らないので探してみると、例えばLepyのアンプが3千円台とかすごいなぁと。 でもちょっと心配だなと考えて、FOSTEX AP05がいいなと。
FOSTEX AP05はポータブルオーディオプレーヤーなどのヘッドフォン端子の音声を増幅して、パッシブスピーカーを駆動できるアンプです。 AmazonでFOSTEX AP05が4,903円だし。
組み合わせたスピーカーは結局ONKYO D-55EXにしました。 Amazonで
ONKYO D-55EXが9,326円だし。 YAMAHA NS-BP200の方がもう少し安いけど、ピアノブラックよりも木目調の暖かみがある方が長く付き合えそうな気がして。 一応D-55EXならハイレゾ音源対応らしいし。

ONKYO D-55EXとFOSTEX AP05をとりあえず設置

FOSTEX AP05の商品ページを見てもらうとわかりますが、5枚目の写真にあるとおりケーブルは最低限の細さです。 ONKYO D-55EXに付属するスピーカーケーブルがしっかり太かったのでこちらを使いました。
ひとまずW700Bのヘッドフォン端子からヘッドフォン延長ケーブル経由でアンプAP05に繋ぎこみ、プラスマイナスに気をつけてそれぞれスピーカーD-55EXに繋ぎました。
スピーカーD-55EXの底四隅に付属のコルクスペーサーシールを貼って、不要な振動を抑えたり、塗装を傷めないようにするようです。
設置場所は出窓っぽくなってる窓手前のスペースが板張りなのでそこに。 若干空中配線しています。

約10時間鳴らしてみて

安さ優先で組み合わせてみたので大したことはないだろうと思っていたのですが、テレビのスピーカーに感じた気持ち悪さがなく逆にこみ上げる嬉しさをほんのり感じました。
まず、再生周波数帯域の広さが良いです。 明らかにテレビ本体スピーカーよりも低域も高域も広がっていて、音楽系ソースもそつなくこなしそう。 女性のサ行の発音がまず違う。 別にウーファーユニットを付けているわけじゃない(ミドルレンジとツイーターの組み合わせだろう)のに、より低域もよく聞こえる。 無理なく聞こえる自然さを感じます。 D-55EXの周波数特性は60Hz~100kHzとのこと。
総じて良く聴こえるものの、ちょっと違和感を覚える場面もありそれが何なのか気になります。 コスパがいい組み合わせです。
もうテレビ本体スピーカーの音量は最小にして、AP05+D-55EXの音だけにしてます。 両方を鳴らしてしまうとスピーカーの位置が違うせいで音のバランスが狂ってしまうように感じられたのと、やっぱりいい音だけ聴きたいのと。
なお、テレビの消音ボタンを押してしまうと、ヘッドフォン音声出力も止まってしまうため、本体スピーカー音量を「最小」に下げています。
当面この組み合わせで我慢して、余裕ができたらアンプをテコ入れしてみたいですね。

FOSTEX フォステクス パーソナル・アンプ AP05

FOSTEX フォステクス パーソナル・アンプ AP05

ONKYO D-55EX 2ウェイスピーカーシステム (2台1組) 木目 D-55EX(D) 【国内正規品】

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