m6u's blog

便利な製品・サービス・アプリを見つけては、その評価を書き続けるブログ

Apple Payは、おサイフケータイに慣れ親しんだ人にとって苦痛でしかなかった

 手元のiPhone 7 Plusに実際にApple Payを設定してみて、結論的には「やっぱりおサイフケータイの方がまだいい」ってことになりました。

問題点1:Apple Payには電子マネーSuicaしかない

 私は楽天EdyWAONAndroidスマホおサイフケータイで使っています。 モバイルSuicaを設定することもできましたが、田舎のクルマ生活においては全く使わないので設定してきませんでしたし不便を感じたことはありませんでした。
 さてApple Payを使ってみようとしてプリペイド電子マネーSuicaしかないのです。 これは寂しい。
 Androidスマホでのおサイフケータイであれば、電子マネーの選択肢は広いです。 スマホの機種にも依存しますが、条件が揃っていれば楽天Edynanaco*1WAONSuicaが使えます。 さらに、フェリカネットワークスが提供する「ラッキータッチ」アプリを設定しておくことで、電子マネーを使った日にポイントゲットできるミニゲームができてなんとなくお得です。 スマホおサイフケータイ向けにキャンペーンが展開されることもあります。 少しでもポイント還元を望んで賢く使うならおサイフケータイで十分です。

問題点2:Apple Payはすぐ使えない

 コンビニでの支払いを、Apple Payに載っかったSuicaで何度かやってみて感じたこととしては、店頭での手続きが面倒に感じられたことです。
 急にiPhoneを取り出してお店のリーダー端末にかざしてもすぐには反応しません。 まずiPhone上でWalletアプリを立ち上げる必要があります。 そして、どの支払い方法(カード)を使うかを選択する(iPhone上にSuicaカードが部分ではなくしっかり見える状態にする)必要があります。 選択してもすぐは使えず、アップデートされれば使用可能になります、とかなんとかメッセージが表示されて約10秒位待たされます。 店員さんとなんとも言えない微妙な間を待つ必要があります。 そしてTouch IDによる認証を済ませてやっとお店の端末が反応します。 コンビニであれば使用する決済方法を画面上でSuicaロゴをタッチして、そこでやっと電子マネーがお店側に対して引き落とされます。

問題点3:iPhoneの上端をリーダー端末に接触させるのに慣れない

 おサイフケータイが入っているスマホガラケーでは、おサイフケータイロゴが背面についている箇所を中心にリーダー端末に面接触させる仕組みになっています。 自動改札を通過するときに定期券をかざす動作と大差ないのと、接触面に目印があるのでとてもわかり易いです。
 一方iPhoneの場合はそんな目印はありません。 おサイフケータイのときと同じようにリーダー端末に面接触させてもなかなか反応しません。 Apple Pay公式ページに掲載されている映像を観てもらうとわかりますが、面接触ではなくiPhone上端の角をかざすような動作になっていることがわかります。 長らくおサイフケータイ生活が続いている慣れのせいか、角をかざすことに抵抗感があります。 ほんとにそこでいいのかと。
 そういう意味では、Apple Payはわかってる人が使いこなす難易度高めのサービスです。 おサイフケータイはわかりやすく使いやすいサービスで説明も充実していて便利なので、今こそおサイフケータイの入っているAndoridスマホを活用したらいいと思います。

SIMフリーでもおサイフケータイは使えます、おすすめ機種をご紹介

 富士通arrows M03arrows M02/RM02は、防水防塵性能があるAndroidスマホです。 M03はワンセグも入っています。 暑さ寒さにも耐えうる性能や落下などの衝撃にも強い構造を持っています。 私はarrows M02を使っています。 画面の発色がきれいです。
 シャープのAQUOS SH-M04/SH-M04-AAQUOS mini SH-M03おサイフケータイが使えます。 SH-M04であればIGZO液晶の省電力性と防水防塵性能が便利かもしれません。
 SIMフリー端末に、いわゆる格安スマホのSIMを組み合わせれば素早く電子マネーで支払って快適に使えるものと思います。 安かろう悪かろうの海外メーカーの端末よりも、日本の事情に合わせて設計されているこれらのスマホがおすすめです。 性能もそんなに悪くないですし、故障などの修理依頼も頼みやすいです。

少しでも楽にApple Payを使うための工夫とは

 Apple Payを快適に使うにはいくつか工夫が必要だと感じます。
 まず予めiPhoneのWalletアプリを立ち上げておいて、アップデートされるのを先にやっておくことです。 おそらくどこかのサーバーと通信して、保持している決済情報が今現在も有効なのかどうか確認を取っているのでしょう、念入りなことです。
 次に、Apple Pay支払い時にTouch IDの認証を不要にしておくことです。 セキュリティー面で大変心配になりますが、そもそもiPhone上でWalletアプリを立ち上げておいて支払いに使用するカードを選択しなければならないのだから、先にロック状態を解除しているわけです。 そこでTouch IDを使ってるはずなのである意味認証済みなのではないかと思います。 支払い直前のTouch ID認証をする場面でついついホームボタンを押してしまって「音声コントロール」や「Siri」を呼び出してしまってカオスになってしまうのを防ぐ意味もあります。 (慣れてなくて私も音声コントロールでパニクりました。)

そもそも論:なぜ電子マネーを使うとオトクなのか

 楽天Edyなどのプリペイド電子マネーは、予め現金と同等の価値を持つ「マネー」を購入してマネーをチャージします。 ICカード式の電子マネーの場合は店頭や専用端末でのみマネーをチャージできますが、インターネット接続できるガラケースマホでの電子マネーでは予めクレジットカード情報や銀行口座情報を預けておくことでどこかの専用端末を使うことなく単体でマネーをチャージできます。
 マネーをチャージするときにクレジットカードを使うと、クレジットカードに対してマネー購入代金が請求されるため、お店でクレジットカードを使って商品を購入するのと同様にポイント還元対象になります。
 そして、大概の電子マネーはマネー支払い額に応じたポイント還元を実施しているため、チャージのときのポイントと、マネー支払いのときのポイントの「ポイントの二重取り」ができてしまうのです。 もちろん、お店が実施している会員向けポイントサービスも通常通りポイントを貯められます。
 電子マネーWAONへのオンラインチャージができるのは、イオン銀行系のクレジットカードのみとなってますが、楽天EdyモバイルSuicaの場合はクレジットカードの選択肢がもう少し広いです。 オンラインチャージするときにポイント還元率の高いクレジットカードを設定できれば、より多くのポイント還元を受けられる仕組みです。
 例えば、モバイルSuicaのチャージに、Amazonクラシックカードを設定すれば、チャージ額の1%分がAmazonポイントとして還元されるわけです。 VIEWカードを設定して1,000円ごとに2ポイント(5円相当)貯めるよりも、同じ1,000円でもAmazonクラシックカードで10ポイント(10円相当)の方がいいわけです。 (Amazonヘビーユーザーなので。)

結論:Apple Pay目当てでiPhone 7シリーズを使うのは待った方がいい、おサイフケータイが使えるAndoridスマホが現時点でベストソリューション

 Androidスマホおサイフケータイ電子マネーを使ったり、iDやQUICPayなどのクレジットカード決済を使うのが、一日の長とでもいいますか便利で快適です。 docomoauSoftbankスマホでもおサイフケータイに対応しているものが結構あるので、使えそうなら試しに使ってみてはいかがでしょうか。 特にdポイントを普及させるためにいくつもキャンペーンを繰り出しているdocomoさんの端末はポイントを集めやすくなってます。 (他社さんもキャンペーンをやっている気がします。)

*1:arrows M02は非対応でした