m6u's blog

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Kyash体験記 ~ キャッシュレス生活の大本命

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Kyashとは何か?

kyash.co
詳しい説明はKyashさんのサイトを観てもらえばいいと思うので割愛する。
私の言葉で表現するならば、現金の弱点を補うに余りある便利にお金が回るサービスって感じる。

Kyash上のマネー残高1円は現金1円と額面上は同じ価値を発揮するが、Kyashを経由して使うことで体験的な価値は1円以上に感じる。
Kyashを経由した支払や請求には手数料がかからない入会金も年会費も一切かからない。手数料商売が横行する世の中で、こんなサービスはとても画期的。
対応スマホとSMS認証可能なSIMがあれば、Kyashアプリをスマホにダウンロードしてすぐに使い始められる。 AndroidでもiPhoneでも。 マネー残高ゼロ円にしておけばいつでも退会できる(友人が試しに使ってみて、マネーの送受信をして面白がった後、送ったマネーが返金されて解約するところまで見届けたので間違いない)。

Kyashを介したマネーのやりとりは、Kyashアプリですべてチェックできる。決済がかかった瞬間にプッシュ通知が届くし、月間支出額もひと目で分かる仕組み。 常に使いすぎてるなぁ、でも便利だから仕方ない、みたいな。
Kyash上のマネー残高は現金として引き出すことはできないので、厳密には現金のような自由さはない。

しかし、KyashにはVisaカードとしてのクレジットカード(プリペイド式)の側面があり、ネットの買物やリアルでの買物などの支払手段として使える
Kyashリアルカードを申し込めば、店頭でのクレジットカード決済に使うことも出来る。 チェーン店のコンビニや飲食店などクレジットカードが使えるお店で支払に使える。 申し込んでも2週間位待たされたりもするし、名前が「KYASH MEMBER」って怪しさ満点だけど使える。

Kyashマネー残高へのチャージはクレジットカードを登録しておけば不足分を自動的にクレジットカードに請求するプロキシーカードのようなこともできてしまう。クレジットカードを登録しなくても、他人からマネーを送金してもらったり、銀行ATMのペイジーで現金チャージしたり、セブン銀行ATMで現金チャージしたり、ファミマやローソンなどで現金チャージしたりも出来る。通勤や通学の途中、普段の生活圏で無理しない使い方が出来る。

ここに最も注目してほしいのだけど、Kyashを経由して支払に使った金額のうち2%がキャッシュバックされてKyash残高にチャージされるのもお得感がある。今どきクレジットカードのキャッシュバックやポイント還元が1%前後のサービスが多く、還元率が高いものは入会費や年会費が高かったりするので、少しでもお金をオトクに使いたい人には特におすすめしたい。 Kyashで2%キャッシュバック、AmazonMastercardクラシックで1%Amazonポイントバックで運用しているけど、楽天市場が好きなら楽天カード、Yahoo!が好きならYahoo!JAPANカードなど好きな還元率の高いクレジットカードを使えばいい。 ゴールドでもブラックでもお好きなように。

最近KyashはGooglePayに対応した。 これについては後で触れる。

個人間決済ができて手数料がかからない

友人との間で飲食店などの支払いをまとめてする場合を例に上げる。
自分の分の支払いをその場で現金で渡さないと落ち着かないのだが、渡すにも細かいお金を持っていない事が多い。
次にいつ会うのかわからないと迷惑をかけたりしてしまう。
わざわざ銀行振込するほどの額じゃないけど、気持ちが落ち着かない。
そんなときにKyashが使える。
Kyashを使えば1円単位で請求も支払も起こせるし、請求や支払の確定までは若干の猶予をもたせられたりするし、いやなら拒否もできる。
そんなに便利なら手数料がかかっちゃうんじゃないかって思われるけど、かからない。
お互いにFacebookアカウントを持っていれば相手がKyashを使っていなくてもKyashで請求を上げることができたりもする。

ネットの買物に使える

KyashのVisaバーチャルカードやVisaリアルカードの番号で、ネットでの買物の支払に使える。
AmazonはAmazon Mastercardを使うし、ヨドバシ・ドット・コムはゴールドポイントカード・プラスを使うし、楽天市場は楽天カードを使うし、Yahoo!ショッピングなどはYahoo!JAPANカードを使うのでそこは動かさず、他のECサイトでKyashを使っている。
具体的にはZoffオンラインストアLINEモバイルで使った。
使おうとしてダメだったケースもある。 格安SIMのIIJmioは登録できなかった。

リアル店舗での買物に使える

Kyashリアルカードを発行すれば、リアル店舗での買物にも使える。 大手チェーン店のコンビニや飲食店などクレジットカード決済端末を構えていれば使える可能性が高い。
Kyashリアルカードでの決済も、すぐにKyashアプリにプッシュ通知でどのお店でいくら支出したかがわかるのは安心感がある。
しかし、稀に決済できないことがある。 旅行先での宿代、土産物店での土産代など、大手チェーン店ではないような中小店舗では微妙かもしれない。
ガソリンスタンドでの給油もダメなことが多い。 ガソリンスタンドはプリペイド系クレジットカードに対応していないのかもしれない。
スマートに決済したくてKyashリアルカードを作って使おうとしてオーソリが通らないと、とてもがっかり。 叩き割りたくなるけど我慢して、ポーカーフェイスで別のカードで支払う。

GooglePayに対応し、QUICpayが使えるところで使えるようになった

Kyashリアルカードが使える場所が少ないと残念がっていたときに、GooglePay対応の朗報が救ってくれた。
Google Payへの登録前に確認することを必ず読んでほしいのだけど、使用できる条件がちょっと厳しい。

  • おサイフケータイに対応していること。
  • Android OS 5.0以上であること。

うちのHTC U11はもちろん対応していた。 おサイフケータイを使いたくてわざわざ指名買いしたくらいなので。
NFC対応しているスマホならどうなのかというと、多分無理。 おサイフケータイの通信方式FeliCaはソニーが開発しJIS規格(JIS X 6319-4)になったもので日本やアジアの一部でしか通用しない。 グローバル機種でNFC対応っていうと大抵ISO/IEC 18092 TYPE-AやTYPE-Bのみ対応だったりするけど、FeliCaはISO/IEC 18092 NFC TYPE-Fという違う規格だったりするし。 詳しくないけど!

最初に、AndroidだけじゃなくiPhoneでもKyashは使えるようなことを書いたものの、QUICpayを使うためにはAndroidである必要があり、おサイフケータイに対応している必要があるのでハードウェア的な準備が一気にレベルが上がる。 おサイフケータイに対応していれば、docomoやauやSoftBankじゃなくてもY!mobileでもUQ mobileでも、SIMフリー端末でもいい。
試していないため無責任なことを言うようだけど、中古のドコモのスマホを入手しておサイフケータイが使えるようにしてしまえば、案外使えるんじゃないだろうか。

おサイフケータイの上にQUICpayとしてKyashが使えるようになったことで、リアル店舗ではスマホをリーダーにかざすだけで支払ができるようになった。 これがとっても便利。 スマホの画面にはポイントサービスアプリ(例えばdポイントアプリやPontaアプリ)でバーコードを表示させておいてポイントを貯めつつ、「QUICpayで支払います」と店員に伝えてリーダーにかざせば2~3秒くらいで決済が終わる。

プリペイド式電子マネー(EdyやSuicaやnanacoやWAON)らで支払うとオンラインチャージなどがなければ一瞬で引き落とされるのと比べて、KyashなQUICpayでは決済端末がセンター側と何やら通信をする場面が生じる分ちょっと待たされるけど、問題なければほんの2~3秒で終わるので緊張は一瞬のみ。
Kyashリアルカードでオーソリが通らない場面があったとしても、QUICpay対応であればこっちの方が問題なく決済できちゃうので心理的に負担が軽い。 使えるコンビニ、飲食店、スーパーのセルフレジなど使いまくってしまう。

使いすぎ(?)注意!

QUICpay対応で絶好調な使い心地でいたのだけど、ある日を境に急に使えなくなってしまう。 QUICpayのオーソリが通らない。 Kyashリアルカードでオーソリが通らないときみたいな絶望感。
システム的なトラブルなのかなと思って一晩置いてみたものの改善されない。
困ったのでKyashアプリ内から問合せを起こしたら、ちゃんとKyash運営チームから返信があり、クレジットカード側で停止されていたとわかる。
すぐにAmazonMastercardヘルプデスクに電話して事情を確認したところ、セキュリティーが働いて止めていたことがわかり、解除の手続きを電話越しに行った。
Kyashはプリペイド式電子マネー(EdyやSuicaやnanacoやWAON)らと違って、マネー残高がゼロでも登録クレジットカードから不足分を自動的にチャージして支払に使えるのだけど、コンビニなどで頻繁に少額決済を繰り返したり、あるいは数万円規模の決済をするとクレジットカードに1万円ずつ請求がかかってしまったりして、クレジットカードのセキュリティーが働いて遮断されてしまう可能性があるということを理解して使わなければならない。

MFクラウド確定申告にも連携、少しでも確定申告に反映させる

支払周りはなるべくクレジットカードに集約して、クレジットカードをMFクラウド確定申告に連携させている。
電子マネーらもすべてMFクラウド確定申告に連携させている。
だからもちろん、Kyash経由の決済もMFクラウド確定申告に一旦上げるようにしている。
現金での支出は記録を残しにくい(レシートを紛失したり感熱紙レシートが消えてしまったり)ため、どこにどういう名目で支出したのかを管理できるのがとても便利に思える。
(年末までに目を通さなきゃいけない未仕訳が瀑増していそうで、年末がこわい)

総じて

ドコモのガラケー時代、おサイフケータイが始まったときから非接触通信方式によるキャッシュレス生活を続けていて、関東圏ではEdyとSuicaがあれば便利な生活に思えていた。
田舎に引っ込んでからはイオンとコンビニくらいしか使う場面がなくて、EdyカードとWAONカードを主にしたキャッシュレス生活をしていたところに、Apple Pay対応iPhone 7 Plusがやってきた。
かざすだけで使えたおサイフケータイよりもセキュリティーが高い一方で操作が煩雑で面倒に思えて、おサイフケータイよもう一度と思いHTC U11を併用し始めた。
Apple PayにはiD/QUICPayが使えるクレジットカードを登録し、おサイフケータイにはEdyと棲み分けをしていたところに、Kyashがやってきた。
つい最近までは、Apple Pay/iDやApple Pay/QUICpay経由での支払で生活をしてのキャッシュレス生活だったものの、Apple Payではポイントアプリとウォレットアプリの切り替えや、支払カード選択が必要などiPhone操作が煩雑なところが若干面倒だった。 アプリの立ち上げが5秒前後かかったりすると、店員とのあいだに微妙な空気がながれてそれがツラい。 店舗に入るとき、両方のアプリを立ち上げて点検しておくしかなかった。
今では、HTC U11で画面にはポイントサービスアプリのみ表示して、QUICpayで支払う場面はかざすだけで済むから、煩雑さが少し減ってラクになった。 店舗に入るときにポイントアプリを立ち上げるのが習慣づいた。

まだまだ始まったばかりのサービスで、青い絵面のクレジットカードに怪訝そうな顔をされたり、オーソリが通らないときに不審者だと思われたりする可能性もあるけど、これからも田舎に居ながらキャッシュレス生活として上手に使っていきたい。

《追伸》
もしよろしければ、投げ銭ください。 ブログの題材の足しになります。

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【追記:2019/09/14】10月1日からkyashポイントに移行して、魅力が半減
10月1日より「Kyashポイント」がスタート。同時にキャッシュレス・消費者還元事業によるポイント還元もスタート!
この記事をよく読むと、《これまで提供してまいりました「2%キャッシュバック」は2019年9月30日をもちまして終了させていただきます》とあり、2%キャッシュバック目当ての人にとって残念なことになりました。
つまり、還元率勝負の競争から降りて、利便性の追求に集中することになったとも言えるのかもしれません。
おサイフケータイつきスマホでKyashを設定すれば、QUICpayが使えるショップでかざすだけで決済できる優位性は変わりませんし。クレジットカードを利用した分のポイント還元と、kyashのポイント還元のダブルで受け取れることにも変わりありません。
もっとも、Kyashのポイント還元率はアプリ内のバーチャルカードでは0.5%に下がってしまうため、リアルカードを作って1%還元にすることをお勧めします。
(とはいえ、Visa LINE Payカードなんて1年間3%還元を謳っていたりするし、LINE PayもQUICpayに設定できるし、にんともかんとも。)