家庭用のプリンターの大半を占める、インクジェットプリンターについて書いてみたいと思います。
インクジェットプリンターとは？
簡単に言うと、細かく大量に設けられたノズルから何らかの方法によってインクを印刷用紙に向けて噴射して印刷を試みるプリンターのことです。
ヘッドが乾燥すると目詰まりしやすく、ヘッドクリーニングが欠かせず、印刷時よりもかなり多くインクを噴射することで目詰まりを解消するような動作になっているため、あまり頻繁にヘッドクリーニングするとインクタンクが早くカラになります。
インクジェットプリンターでビジネス文書印刷するのに、写真品質用紙を使うのはもったいない
メーカー純正のほか各社から、写真用紙として、光沢紙やマット紙など、厚みがしっかりしたものからそうでもないものまで様々あります。
オモテの白さとウラの白さに明らかに差があり、表面に加工が施され、にじまずにきれいな品質で印刷できるようになっています。
ですが、そういう用紙ってわりとお値段がしますし、使い捨て感覚で使えるようなものじゃないですよね。
インクジェットプリンターにコピー用紙（PPC用紙）を使うのは、あまり良くない
安い陽子といえば、コピー用紙（PPC用紙）がありますが、これはレーザープリンター向けのものです。
PPCとはplain paper copyの略で、表面になんの加工も施していない紙になります。
ここで、さっきの写真用紙のことを思い出してください。
インクジェットプリンターはインクを用紙に吹き付けることで印刷を実現しています。
表面にインクを吸着する加工を施してあることで、滲んだりしにくくきれいに印刷できるようになっています。
そしてコピー用紙（PPC用紙）では表面になんの加工も施していないため、吹き付けたインクの勢いで表面で弾けたり、紙の繊維沿いに滲んでしまったりします。
コピー用紙をセットした状態で、印刷の設定を写真用紙の類を選ぶとインクの滲みがきついものが出来上がるはずです。
インクジェットプリンターには、インクジェット用普通紙を使う
EPSONの場合：ビジネス普通紙、インクジェット普通紙、両面上質普通紙＜再生紙＞を使う
カラリオプリンター 文書・レポートプリント用紙 | 製品情報 | エプソン
両面と書いていないものは、片面のみ加工が施されているもので比較的コストを抑えられます。
日常的な印刷が片面のみであれば最適だと思います。
ビジネス普通紙（KA4500BZほか）は、コストパフォーマンスと発色性を両立させたビジネス文書の出力に適した普通紙です。一般のコピー用紙と比べても裏写りが少なく、写真入の資料やカタログ校正などにもお使いいただけます。
インクジェット普通紙（KA5100NP）は、図、レシピ、クーポンを印刷して、手帳に挟んだり、バックに入れて持ち歩くなど、手軽に使えるサイズの普通紙です。
エプソン インクジェット普通紙 A5 100枚 KA5100NP 【まとめ買い5冊セット】
両面上質普通紙＜再生紙＞は、にじみを押さえくっきり鮮明に印刷。ビジネス文書やホームページの大量印刷に最適！
CANONの場合：キヤノン普通紙・ビジネス、キヤノン普通紙・ホワイト、キヤノン普通紙・ホワイト両面厚口を使う
キヤノン：インクジェットプリンター 消耗品紹介｜用途から選ぶ｜
キヤノン普通紙の名前でバリエーションがあります。「ビジネス」で両面印刷対応なのも注目です。
キヤノン普通紙・ビジネスは、ビジネス文書に適した、両面印刷対応のインクジェット用普通紙です。
Canon 純正用紙 キヤノン普通紙 両面対応 A4 500枚 FB-101
キヤノン普通紙・ホワイトは、ビジネス文書・DTP・Webページプリントに適した高白色普通紙で、インク吸収性、乾燥性にも優れています。環境に配慮したECFパルプを採用しています。
キヤノン キヤノン普通紙・ホワイト A4 SW-101A4 00051397【まとめ買い5パックセット】
キヤノン普通紙・ホワイト両面厚口は、裏写りしにくく、両面印字に適した厚口タイプです。白色度が高く、にじみの少ないシャープなプリントが可能です。
インクジェット用の用紙の注意点
インクジェットプリンター向けに加工されている用紙の表面には、インクを滲まず吸着するための加工が施されています。
この加工は、実は熱や圧力に弱いという特徴があり、インクジェット用紙をレーザープリンターで使用するとプリンター内部で熱と圧力によって髪表面に塗布されている物質が剥がれて、プリンター内部を汚してしまいます。
（つまり、逆を言うと、レーザープリンターでも使える用紙というのは、レーザープリンター内部を汚さないことを保証しているという面もあります。）
余談ですが、仕事でインクジェット用の年賀状をレーザープリンターで印刷したことがあるのですが、たしかにプリンターの出口付近に付着物が確認できて、印刷物に擦れそうな感じになったりしました。
インクジェット用ではない年賀状はがきだと、より鮮明に印刷できました。
インクジェット用はインクジェットプリンターで使う、無地をレーザープリンターで使う、というふうに注意しましょう。
