m6u's blog

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似たり寄ったりのデジカメばかりで、鬱陶しい

 ケータイに500万画素の撮像センサーとか乗ってしまう時代だと、ケータイのカメラだけで十分だわという風に考えちゃう人も増えてくるんでしょうか。 その裏返しなのか、どうも今のデジカメ市場は閉塞感、頭打ち感に辟易してしまう。
 まず、相変わらずの画素数競争。 コンパクトなデジカメに、1000万画素が入っただけでなく、1200万画素や1400万画素と留まることを知らない。 たとえばLUMIX DMC-FX150は有効1470万画素であり、4416×3312(14.5M)で記録するというときには2GBで約110枚、4GBで約220枚しか撮影できない。 4416×3312の画素数で記録できるって言うだけでしかなく、本当にきれいな写真として見られるかというとサンプル画像を見る限り鮮明さが物足ず、もやっとした感じに思える。 じゃぁLUMIX DMC-FX37ならどうかというと、有効1010万画素に抑えてはあり、3648×2736(10M)で記録すると2GBで約390枚、4GBで約770枚になる。 枚数的にはまぁいいかなと思えるのだが、これでももやっとしている。 おそらくL判や2L判プリントなんかするには十分すぎる画素数だし十分きれいなプリントが得られるんだろうから、フル画素数での撮影をしなければいいんだろうけど。
 画素数をがんばりすぎるために、高感度撮影に向かない仕組みになっている。 ISO 3200以上は記録画素数を少なくしているケースが多いが、そのような機種でもISO 800ですら観るときついなと思ってしまう。
 あれだけ小さな筐体にレンズから撮像センサーからなんでも詰め込んでいるんだから、光学的に辛いんだろうなというのは想像がつく。 それをソフト的に補正するにしても誤差の埋め合わせがうまく出来ていない印象があり、高感度ノイズや色ノイズを押さえ込む処理でどうしても解像感が失われていってしまう。
 ちゃんと解像していて記録画素数もすごい機種ってのは、10万円近辺の超ハイエンド機種しかないんだろうか。 もうちょっと4〜5万円クラスでもまじめに光学的にがんばっているカメラが増えて欲しいと思うのだけど。
 SIGMA DP1RICOH GR DIGITAL/IIが開拓した市場に、パナソニックLUMIX DMC-LX3で参戦することになった。
 LX1/2のコンセプトとはちょっと違って、ズーム比を少なくしてでもレンズの明るさを確保して、広角端24mm相当の画角でF2.0、望遠端60mmでもF2.8というのは最近のデジカメで例がない。 一台での万能さを追求して光学3倍〜5倍なんてザラに乗せてしまうためにどうしても望遠端がF5〜8くらいにくらいものが多い。 LX3ならEX光学ズームという記録画素数を減らして中央部分を使うようにすることで光学性能を落とさない方式が出来るため、108mm相当の焦点距離まで対応できる。 割り切り方がすごいなと素直に思った。
 1/1.63型CCDを新設計し、有効画素数を1010万画素に抑えることで、メーカー側の主張としては《1画素あたりの面積を約45%拡大》してあるのだそうだ。 ダイナミックレンジの拡大により、階調のつながりの良い絵が得られるんではないかと期待してしまう。
 このデジカメがカメラ的に成功して、他社もどんどん参入して競い合って欲しいものである。