ASUSやHuaweiやZTEやLGが頑張っているSIMフリースマートフォンやタブレットの市場
タブレット端末がスペックのトンガリ具合を競うハイエンド市場と、そこそこの性能をとにかく安く提供するエントリー市場に二極化が進んでいる。
ハイエンド市場はSamsungとSonyが牽引しているイメージがあって、「ドコモの冬春モデル」のツートップがNote EdgeとXperia Z3だったりする。 MNP対象者向け価格をどーんと下げていて、それなりに売れていくんだろうと思う。 iPhoneにはかなわないんだろうけど。
一方で、MVNO提供社が牽引する形で、Google Nexus 5/7とかLG G2 miniとかSIMと端末のセット販売をやっていたりする。
そこにHuaweiやZTEもSIMフリー端末をどやさどやさと持ち込んで、CEATEC Japan 2014でも宣伝がんばっていたりする。
売り込みたいんだろうね、市場を開拓したいんだろうね。
日本のケータイ文化を支えてきたガラケー文化はコンテンツだけじゃなくサポートも売っている
日本の三大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)がガラケー時代から回線を売るだけじゃなく、端末開発も世話したり、コンテンツ開発も世話したり、保守や修理の面倒も直営(っぽい)ショップを展開してみたりと、トータルのサービスとしてユーザーと接してきた。
おそらく大半の人が、ケータイってのはこんな感じだ、のイメージにサポート面が当然のように含まれていて、高額な修理代を支払うことなく壊れた端末を交換してもらっていたりするんだろう。
その対価として月に8千円くらい支払っているわけで、この費用をなんとか安くしたいなぁと思いつつも、半ば刷り込みに近い頼れるサポート面に甘んじるがあまりなかなか別の手段に出て行けないでいるに違いない。
一石を投じたSIMフリー版iPhoneの販売
iPhone 5s/5cの頃には、Apple Storeで後追いではあったけどSIMフリー版iPhoneを発売し、MVNOの格安SIMの使いこなし記事と一緒にメディアでも取り上げられ、iPhone 6/6 Plus発売の際は三大キャリアの他にSIMフリー版も一斉に発売されています。
少しでも安くiPhoneを使いたい人にとってSIMフリー版iPhoneとMVNOのSIMは最適です。 通話するしないも選べて、日頃のデータ通信量や必要な通信速度を天秤にかけて最適なものが見つかります。 サポートを得たいならAppleCare+ for iPhoneを購入時に足しておけば、向こう2年間は電話一本で交換機を玄関先まで届けてくれます。 それでいいんだもんね。
同じことが他のSIMフリースマートフォンやタブレットにできるのか
三大キャリアの系列ショップで売っていないものは基本的にサポート外になります。
各メーカーのカスタマーサポート窓口を探して連絡をとって修理依頼をかけるしかなくなります。
もしかしたら、販売店が独自のサポート窓口を提供しているかもしれません、それだったら少しは気楽かもしれませんが、メーカーの窓口はなかなか電話がつながらなかったり、こちらの希望が通らなかったりして気をもむかもしれません。
保護フィルムや保護ケースがない
SIMフリー端末はそもそも流通する数が少なくて、周辺アクセサリー自体専用品が発売されにくいです。
グローバルに展開しているGoogle Nexus 5/7なら取り寄せるのも可能ですが、まず売ってないのでフリーサイズの保護フィルムを自分でカットして貼り付けるくらいしかできません。
保護ケースが無いために落下による故障リスクを回避できず、故障した時の問い合わせや故障費用も実費請求でもろ被りとなると、本当に流行るのかなって疑問に思います。
最も、壊れてもすぐに別の端末が入手しやすくて、修理に出すコストよりも安ければ差し支えないかもしれませんが、安すぎる端末の性能ってどの程度のものなのかな。