m6u's blog

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ライブビュー雑感

 ライブビューがデジイチに必要な理由って、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)卒業組をいかに拾い上げるか、その一点に尽きる気がします。
 ライブビューを採用しつつも、液晶モニタが固定式だったり、上下可動式だったり、フリーアングル可動式だったりと、液晶モニタ自体の取り付け方によって便利さがぜんぜん違ってきますが、コンデジ自体にそんな可動式液晶モニタを採用しているものがほとんどない*1のだから、カメラメーカーだって廉価モデルには固定式を採用してます。
 また、イメージサークルAPS-Cフォーサーズのように小さくなっているのを、特別コストをかけて光学ファインダーで大きく見えるように作り直すのを諦め、撮像素子(イメージセンサー、イメージャ)などの工夫でライブビュー対応にし、液晶モニタに大きく映し出してフレーミングが楽になることをアピールしているだけに思えます。 原理的に視野率100%を期待できるのはいいんですが、プリントするときに切られちゃうことを考慮するとその点不便かもしれません。
 私はニコンD300に旧マイクロ60などをつけて草花撮影をやりますが、光学ファインダーを覗きこむのに限界があるローアングル撮影の際には、ライブビュー撮影に切り替えることがあります。 どうしようもなくローアングルすぎるときに、広い視野角で多少斜めからでも画面が見えますし、高精細な液晶のおかげでピント調節をMFでやるのもなんとかできる感じです。 そうでなくても、親指AFでポンとピントを置きにいって撮影しても、まぁまぁ使える感じがします。 D300のライブビューと私は相性がいいらしい。
 手持ちモードなので、AF動作時にミラーダウン&アップのパタコンパタコンいう音がわずらわしく思えますが、しょうがないなと苦笑いです。 カメラのホールドがやや甘くなってしまいますが、そこは十分にシャッター速度を稼いでなんとかなってます。
 三脚モードならどんなレンズでもコントラストAFできるのは知っていますが、合わせる時間が長くてイラッときてしまいます。 三脚をほとんど持ち歩かないので、手持ちでパタコン言わせてます。
 そんなD300のライブビューですが、おまけと考えて「がんばっている方」だと感じます。 これがあるおかげでもうちょっとがんばって思い切ったローアングル・ハイアングルが狙える。 万能ではないし、一発で決め切れないことも多々ありますが、現状のライブビューへの依存度の低さを考えれば「別にこんなもんでいいや」と割り切れるのです。 (逆に、このカメラに顔認識AFとか自動暗部補正とか入りだすと、ぜんぜん違うカメラになっちゃうだろうし。)
 そういうのをベースにライブビューの将来像というか期待するものをあげていくとこうなります。
 1)液晶画面は広視野角高精細であって欲しい。 たいてい約23万ドット程度ですが、計算するとQVGA程度の解像度しかないのです。 フレーミングは出来てもピント合わせができるとは思えないです。 D300の液晶画面が約92万ドットでこれまでのと別格に良く、撮影中のピント合わせや、撮影後のピント確認にはとても重宝します。 せっかくライブビューをやるんなら、AF任せだけじゃなくMFもがんばれるくらいに細かくきれいに写してくれると良いと思います。
 2)上下可動式じゃなくフリーアングル式にして欲しい。 最近だとソニーα350が上下可動式ですが、縦写真のときに意味がないです。 フレーミングの自由さを与えるためにも、オリンパスE-3みたいなフリーアングル式なら良いでしょうね。
 3)リアルタイム性を高めて欲しい。 「今だ」と思ってシャッターを切ると、実はもう過去の映像でしかなくタイミングを逃していた、なんてことになりそうです。 リアルタイム性を高めるか、プリキャプチャーなどという数フレーム前からバッファ上に記録されるような工夫*2が欲しいかもしれません。

*1:可動式液晶モニタは高倍率ズームレンズつきの「ネオ一眼」で数機種程度の高級機能ですから。

*2:カシオEX-F1が実現していますね。