しばらくau系MVNOのSIMをSIMフリー版iPhone 7 Plusで試していました
m6u.hatenablog.jp
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せっかく「SIMフリー版」を使っていて、昔iPhoneが登場した頃がSoftBank網で使っていたからSoftBank網のエリアの感じはわかるけど、au系ってどうなのかなって気になって、およそ1ヶ月位UQmobileのSIMやIIJmioのtypeAなSIMを使ってきました。
平野部にいるときはエリア内なのでデータ通信できていて、ひとまず不自由しませんでした。
しかし、結局はIIJmioのtypeDなSIM(docomo網のSIM)に戻してしまいました。
au系MVNOのSIMを使うと、電波の掴みが悪いのと、バッテリーの消耗が少し早いのと
SIMを入れ替えただけで、iPhoneの使い方は殆ど変わっていません。 ですが、バッテリーの消耗が少し早いのです。
職場と自宅、移動のクルマの中にも充電器を備えているので、少し早く消耗しているくらいでiPhoneの運用上は大して困りはしません。 それでも少々気になってしまいました。
au系MVNOのSIMを使うと、建物の中に入っただけでアンテナマークが1段階減ります。 docomo系MVNOのSIMでは減らない場所であっても、au系MVNOのSIMでは減ります。 iOSのField Testモードで電波が弱くなっているのが数字でわかりました。
電波の掴みが悪いので、どうしてもiPhoneが電波出力が強くなり、そのためにバッテリーの消耗が少し早くなっているのだろうと思います。
au系MVNOのSIMを使うと、山間部で使えず大変困る
秋田県という土地柄、平野部だけで行動せず山間部の道路を走って他県に出かけることもありますし、あるいは紅葉のシーズンに限らず山に登ったりもします。
au系MVNOのSIMは「au 4G LTE」というネットワークを使いますが、エリアマップを見ると山間部はボロボロです。 3G時代であればまだ通話できていたであろうエリアですら切り捨てられています。
ドライブ中に電波が捕まえられなくなると、隣のスマホ(docomo系SIM入り)にテザリングしてもらうことで難所をしのいでいました。 もしも端末一台しか持ってないとき(あるいは一方のバッテリーが消耗しきったとき)に、登山中に事故にあったとか山間部で交通事故でも起きて連絡を取りたいなどとなったときに、au系MVNOのSIMでは連絡がつけられません。 死活問題*1です。
地方の田舎ではプラチナバンドの800MHz帯の4G LTE対応が進んでいないように見えて、iOSのField Testモードで見ている限りでは平野部は基本的にBand1(2GHz帯)ばかりで、地形的高低差があるところだけ味付け的にBand18(プラチナバンド800MHz帯)で補っている感じで、基本的な構築方法はdocomoと変わりないようですが、docomoと比べると密度が薄いようです。
docomoならBand1で5~7局捕まるところが、auだと2~3局っていう印象です。 頼りない。 人口カバー率99%とかいう指標はとっとと捨てて、別の指標を持ってこないと競争力を誇示できないですよ、電波業界は。
やっぱりdocomo系SIMがしっくりくる
技術競争、速度競争、結構なことですが、それらは「つながるのが当たり前」な状況が前提になっています。 複数の通信方式や周波数帯域を束ねて高速化するためにも、各々の周波数帯域ごとにエリアを確実に確保して拡大する必要があります。
大都市部だけ先行して高速化技術が投じられ、地方の田舎では800MHz帯すら充実していないところなんて、とても使えませんよね。
もう一度docomo系SIMを入れたiPhoneは、バッテリーの消耗度合いも以前の水準に戻って、安心して使えます。 今回は貴重な体験をしました。
*1:かといって衛星電話を持つほど頻繁にトラブルに遭遇するわけでもないので、つながるケータイ一つあればいいって思います。